今はとても安く脱毛ができる上に、サロンにも2ヶ月に一回行けば良いだけなので、思い切って脱毛する…いうよりも、手軽に脱毛といったところでしょうか。
2ヶ月に一回を12回、多くて18回のコースがあり、完了までに2年かかるとは言っても一回の施術でムダ毛がドッと減るのが分かりますから、それほど完了まで焦れったい思いをしなくて済みます。そこが今の脱毛の良いところです。
しかし、エステの脱毛では失敗も多いのです。それは、お店選びでも毛の減り方でも、毛のなくなった肌の状態、ムダ毛の生えてこない期間など様々です。
まず、よくあるのが「また生えてきた」というものです。
エステの脱毛器は、毛に毛細血管から栄養を運んで毛の成長を司る『毛乳頭』という部分を破壊できないので、一旦ツルツルになっても毛乳頭は生きているのですからムダ毛の根本はもちろん健在であり、生えてきてもおかしくないのです。
またムダ毛が生えてきたというのは、処理する毛に当てる光のボリューム不足か、肌が乾燥していて光りが上手く屈折せず毛根まで届かない状態にあったか、はたまた脱毛期間内に出ていなかった潜在毛が生え始めたなど理由はいくつでもあります。
しかし、良いサロンであれば契約した回数内でムダ毛をいかに沢山処理できるかに勤しみ、お客様と来店の度に毛の状態や減り具合などを話してボリュームや肌水分の上げ方をアドバイスしたりと丁寧で一生懸命です。
ところが、どのサロンもそうとは限らず同じ脱毛器を使っていてもスタッフがしっかりと教育を受けていないなどの理由で、脱毛の結果は大きく変わってくるのです。
脱毛の失敗の定義も人それぞれかとは思いますが、『脱毛の失敗』というと、やはり『毛の減りに満足できない』というものでしょうか。
サロンスタッフがハッキリと「ツルツルのすべすべになりますよ」と言う訳ではないからこそ、同じ脱毛器で、同じ期間脱毛に通ってもサロンの当たり外れで毛の減りに差が出ることはあるます。
これはサロン選びが脱毛の失敗を招いたというより、スタッフが真剣じゃなかったというわけです。
安いサロン重視が失敗だったのではなく、マイナーなサロンを選んでしまったためです。
現在、脱毛サロンは数え切れないほどあり、中には機械購入と店舗の確保に急いで開業して低価格を謳い集客して、ギュウギュウに詰めた予約を入れて運営しているサロンも少なくありません。
有名店ならそこそこ看板に泥を塗る事のないようにと脱毛の結果も大切にしますが、とにかく低価格で集客!といったスタートを切ったマイナーなサロンは、残念ながら脱毛は失敗に終わるケースは多いようです。
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サロンの脱毛の失敗例の一つ、やけど
脱毛には熱が付き物であり、その熱はけ処理する毛だけでなく肌にも当たるので、冷やしながら脱毛器を当てたとしても少なからず熱さは感じます。
今の脱毛器は細い産毛にも対応できるぶん、低価格での施術が実現できたり機械そのものも安くなって開業しやすくなったとしても、脱毛器を当てられる側も当てる側も、じゅうふんに注意が必要かと思います。
処理方法としては、毛に光りを照射し、その光りが毛のメラニンに反応して熱に変えて毛根にダメージを与えて弱らせていくといったシンプルなものです。
しかし、その光りは日焼けした肌やホクロに当たれば、もちろんそのメラニンも焼けてしまいます。
そして、日焼けしていなくてもホクロに照射しなくても火傷を起こすことがあります。
白い肌に生えた太く黒い毛なら光りのボリュームを低く設定して当てられるので問題はなさそうですが、それでも肌が弱い人は毛穴と毛穴周辺はもちろん、肌にくっきりと脱毛器の形で赤く腫れ上がる時も。
強い紫外線に当たると、すぐに肌がヒリヒリしたり真っ赤になる人が多いでしょうか。
これは残念ですがサロン側に過失はなく、病院へ行って診断書をもらい、治療費こそ支払ってはもらえるものの、その人にはその脱毛器は合わないということになります。
光りのボリュームを低く設定して照射しても、毛にダメージがいかなければ意味がありません。
しかし、そのようなケースは稀であり、大抵の場合はエステ側に問題があります。
サロンの機械にもよるのですが、保冷剤を当てながら照射するタイプの機械では、明らかに冷やした所と照射する所がズレている事です。
そのタイプの脱毛器は、光りが生む熱を未然に肌を冷やして施術するものは、保冷剤の当たっていない部分に照射すればモロに肌に熱が当たり、すごく熱いのです。
この場合、火傷部分が小さい事が特徴です。冷やした部分から光りの当たった部分がはみ出した状態です。
保冷剤を当てないタイプのもの、ジェルを塗布して当てるタイプのものに関してはボリュームが強過ぎる事が原因ということが多いようです。
おそらく、日焼けした肌に当てたとかホクロを隠さなかった等でしょう。火傷部分が広く、くっきりと脱毛器の跡がしばらく残る事も少なくありません。
いずれの機械でも少なからず肌に熱が籠り、誰しも火傷の危険性があるのが正直な所です。
白くみずみずしい肌に照射してから見る見る赤く腫れて毛穴がポコポコ膨れるのも見たことがありますし、簡単に言えば「その機械の光りが肌に合わなかった」だけだったりと、当てた側さえ困ることもあるのです。
どうあれ、施術後は肌を冷やして鎮静させますが、エステサロンではそれが精一杯なのです。火傷や傷が残りやすい人なら、脱毛はエステサロンではなくクリニックをお勧めします。
痛がりさんの脱毛事情
まだまだ活発に成長しているムダ毛を処理するのですから痛みはあって当たり前かとは思うのですが、中には痛みにとても弱く脱毛する勇気を持てない方もいるようです。
針脱毛とワックス脱毛が主流だった頃は痛みに耐えきれなく解約したがる人もいました。
(当時は『キャン防』と言って解約を阻止する動きがあって解約できなかったので、結局他のコースに変更していました)
医療レーザーでは麻酔を用いて脱毛を行う場合もあるので、痛みに我慢できない人がいて当然のようです。これは目から鱗でした。
そして、その麻酔使用は現在のスマートに進化した医療レーザーでも健在なようです。
と言うことは、エステで行う脱毛も本来なら「痛くて無理」という人がいてもおかしくないということになります。
医療レーザー脱毛とエステの脱毛とでは威力が違いますが、結局は脱毛時に感じる痛みや熱さは人それぞれであり、肌が敏感な人と日焼けしている人は特に感じるようです。
そこで、痛みに弱いということであれば麻酔を使用できるクリニックでの医療レーザーをお勧めしますが、予算的なことからエステで脱毛をする場合、あまり痛いと訴えては出力レベルを上げてもらえず毛にダメージを与える事ができません。
それならエステ側も「これ以下のレベルで照射しても毛は処理しにくいので、コースの継続は難しいかと思います」などと言ってはくれません。
時代は変われどキャン防こそないものの、解約にならないために契約した回数を消化させたいのですから、痛くない程度に照射して消化するのです。
脱毛の痛みは大きく分けると、照射した時に感じる熱が毛根部分に伝わりダメージを受けた際の痛みと、光りが毛だけでなく肌のメラニン色素に反応して熱さと痛みが走る場合と、太く根強い毛に当てた時の痛みです。
どれも自然なことであって、特にエステの脱毛では麻酔もないですから痛みはセットと言っても過言ではありません。
ですが、照射レベルを下げられては結果に大きく差が出るので肌に異常が出ない限りは我慢するしかなさそうです。
痛み対策としては、太く根強い毛の密集している箇所、骨の近くやメラニン色素の多い箇所は痛みや熱を感じやすいので当てる時に一声掛けてもらうことです。
予防は肌水分を上げる、美白を心掛けるのが一番で、痛み対策にも照射した光りの届き方、脱毛後の肌状態にも功を奏するので損はありません。
vioライン、ヒザ、ひじ、足首、手首が難所と言いましょうか、さらにはスタッフにも上手い下手があります。
少しでも「あれ?この人、手がおぼつかない?」と思ったらプレッシャーでもかけて上げてください。スタッフもクレームが怖いので、より一層気を引き締めて施術にあたります。
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様々なVIOライン脱毛の失敗談
VIOラインは現在人気の脱毛箇所ですが、失敗が身に沁みる箇所でもあるのです。
特にVラインは肌も薄く、ムダ毛を剃ってもプツプツと黒く目立ち、いっそうボーボーの方がまだ可愛いんじゃないか?という仕上がりを見せることもあります。
ですから、脱毛するなら丹念な脱毛をしなければなりません。エステでの脱毛が安く簡単に進化しているのでVライン脱毛事情は大きく変わりましたが、それだけに失敗も多いのです。
やはり最近多いのが「脱毛しすぎた」という声ですね。所謂ツルツル状態や、思うような形で毛を残せず変な仕上がりにしてしまって水着や下着からはみ出るのは防げるものの不自然さが残り、温泉や婦人科で少し恥ずかしいという例です。
確かに、毛があるから深部は隠れていますが、毛がなければ見えなくて良い所まで露わになります。
そして小さく可愛らしく残そうとしても生え際がおかしければ温泉などではたまらなく恥ずかしいかもしれません。
あと、彼氏が引くというのもありますね。
ツルツル状態や外国のヌードモデルさながらのデザインを見せれば、まだまだ「いつでも見せれます!」という積極性のない日本人女性像は根強くあるので、ツルツルやポルノ風は違和感と「遊んでいる」というイメージがつき、少なくとも身持ちの固い印象は与えることはできなそうです。
失敗の一つに、恥丘部分の毛がまばらになってしまうというのもあります。
1、2回アンダーヘア全体的に脱毛を照射してから、次は残したい部分の生え際を自然に作るために周りから照射して中央部は残すという予定でも、その1、2回の照射から肝心の中央部の毛が思うように生えず、しばらく変なアンダーヘアで過ごさなくてはならない例です。
決してこちらの都合に合わせて生えてくる訳ではないのだと痛感してしまう失敗です。
そして、寒い時期からサロンで夏に向けて脱毛を開始しても毛の減りが見られず、それでも脱毛中で毛を生やしておかなければならず水着になれなかった…という、実に切ない失敗。これは安いサロンにありがちです。
なぜそのようなことが起こるのか?全てとは言いませんが、激安店は機械の性能はさほど良くない上に、お客様の回転を急ぐので脱毛の予約はカツカツに取っていて予約を変更するとずいぶん先まで脱毛ができません。
お店も忙しく、毛の減り具合や満足度を知る為のコミュニケーションが不足している店舗が多いようです。脇や脚ならごまかしは効いても、VIOはそうはいきませんから。
失敗を防ぐには、大胆なデザインと安いサロンには簡単に手を出さない方が良いということでしょう。
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